非機能要件は、情報システムやソフトウェアの開発に際して定義される要件のうち、機能面以外のもの全般のこと。 性能や信頼性、拡張性、運用性、セキュリティなどに関する要件が含まれる。
日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が発行した「非機能要件要求仕様定義ガイドライン」では、非機能要件を以下の10種類に分類して定義している。
いわゆるインフラ構築の業務を行う際に、まずは非機能要件定義から開始することが多くあります。 今回は非機能要件定義と使用される IPA の資料 非機能要求グレード について書いていきます。 非機能要件定義とは そもそも、非機能要件定義とは何でしょうか? Non-functional Requirements 非機能要件定義とは 非機能要件(Non-functional Requirements)、または品質属性(Quality Attributes)と定義されておりシステムが提供する具体的な機能以外に、持つべき重要な特性のことを指します。 例えば、性能、セキュリティ、ユーザビリティ、互換性といっ…
システム構築の要件は「機能要件」と「非機能要件」に大別されます。機能要件は、システムが何をするべきか、どのような機能を提供するべきかを記述します。通常はシステムの利用者が要求を提示し、SEが要求を設計書に落とします。非機能要件は、システムの動作の特性や制約を定義します。システムの性能、信頼性、セキュリティ、可用性、保守性などです。非機能要件は、利用者が要求を提示することもありますが、対象範囲が広く、何が正解かを出すのが難しい要件です。多くは、利用者が機能要件を実現するうえで、エンジニアが制約事項を提示するケースが多いと思います。開発プロジェクトでは、機能要件を定義するエンジニアと、非機能要件を…
業務処理量 ・現在の業務処理量と業務量増大した際の予想を定義します。 ユーザ数 同時アクセス数 データ量 オンラインリクエスト件数 バッチ処理件数 業務機能数 性能目標値 ・レスポンス レスポンスとは、1処理あたりの実行時間のことを指します。 非機能要求グレードの「06_活用シート.xls」では オンラインレスポンスタイム、バッチレスポンスタイムを定義しています。 ・スループット スループットとは、時間単位の処理量のことを指します。 こちらも、オンライン、バッチを定義しています。 リソース拡張性 ・CPU,メモリ、ディスク、サーバが拡張できることを定義します。 AWSなどのクラウドでは、EC2…
本記事では、非機能要件の1つである「可用性」について記載します。 可用性とは、システムが継続して利用できる事を指します。 ・継続性 システムの稼働時間や停止運用に関する情報を整理します 継続性では稼働率を決めます。 システムが要求されたサービス提供を提供できる割合 ■算出式:稼働率=サービス提供ができた時間 / サービス提供するべき時間 24時間365日の稼働の場合、1年間で業務が中断する時間の合計は、それぞれ以下の通りとなる。 95%・・・・・・・18.3日 99%・・・・・・・87.6時間 99.9%・・・・・・ 8.76時間 99.99%・・・・・ 52.6分 99.999%・・・・・ …
システムを作成する際、 「システムではこういう事を実現したい」というゴールがあり、 システムを作成したいユーザと要件を詰める必要があります。 機能要件 ・画面から発注して、担当者にメール送信したい ・注文履歴がみれるようにしたい ※システムの機能を定義 非機能要件 ・サーバ障害してもシステムを継続する ・画面レスポンスは〇〇秒以内 ※システム機能以外の要件 インフラでは非機能要件を実施することになります。 非機能要件定義をしたが、 運用フェーズに入って、考慮する項目に抜け漏れがあって、再度要件から見直し! とならないため、チェックリストに相当するものがあります。 それが「非機能要求グレード」 …
非機能要件の中のシステム環境の説明です。 システムを構築するにあたって、前提となる環境の条件です。 主に構築する環境に対しての要件と、構築するシステムで利用する環境の条件とに分かれます。 1.クライアント環境 クライアントPCのスペックを提示し、そのクライアントPCで稼働することを要件とします。 OSやブラウザーは古い場合もあるので、バージョンを明記して保守要件としても保守の対象であることを明記します。 また外字の有無は非常に重要です。外字を扱っていて、サーバー側でPDFを作成したりする場合には、サーバー側にも外字フォントのインストールが必要になってきます。 PC以外にモバイルを利用する場合に…
非機能要件の中のユーザービリティとアクセシビリティの説明です。 ユーザビリティは、ユーザーの使いやすさに対しての要件です。 使いやすいUIにすることで、教育・研修のコストを減らし、操作ミスも軽減することができます。 パッケージやSaaS等の場合には、提供される製品・サービスに依存してしまうため、主にスクラッチ開発の場合に必要な要件となります。 アクセシビリティは、ユーザービリティに近いものですが、高齢者や障害者を含めた使いやすさになります。 特に官公庁系のWebサイトではアクセシビリティの要件が厳しく、経済産業省が制定した「高齢者・障害者等配慮設計指針」(JIS X 8341-3)への準拠を求…