私は12, 3年前ある製品開発に関わった時にアクセシビリティという考えを知り、以降少しずつ知見を増やしてきたがあまり本は読まなかった気がする。最近会社の勉強会でこの本のことを知り読んでみたくなった。 目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書) 作者:伊藤 亜紗 光文社 Amazon この本を読んで、特に印象に残ったのは、目の見えない人の空間認識の仕方についての考察である。彼らは入ってくる情報が限られているため、想像力を駆使して世界を3次元的に捉えているという点が非常に興味深い。対照的に、晴眼者はむしろ2次元的に物事を理解していることが多い。 私自身の経験を振り返ると、子供の頃は空間…