音階における、音と音の高さ(周波数)関係を厳密に規定したもの。
身近な弦楽器などの弦を実際に弾いてみよう。
一本の弦を普通に弾く場合(1)と、弦を長さの二分の一の点を押さえて弾く場合(2)を比べると、(2)の音は(1)の音の内にきれいに収まって聴こえる。
同様にして三分の二の点、四分の三の点を押さえて弾き比べても、うなりのない純正な和音が得られる。これが音の高さ(周波数)の協和関係である。
ただし、ギターのような楽器で以上のことを実践するとだんだん純正な響きにうなりが混り、にごって聴こえるようになる。これはフレットが平均律に合わせられているためである。
様々な国や文化の音楽様式で、世界各地に、また歴史的に、様々な音律が存在するが、西洋音楽史では12音階を用いてそれぞれの音がなるべく純正に近い協和関係に結びつくよう、音律の研究が進んだ。
関連用語
→ピタゴラス音律
→純正律
→中全音律
→平均律
参考文献
「音のなんでも小事典」