團菊祭五月大歌舞伎の昼の部を観劇。GWに観劇したのだが、期待に反して二階席に空席があった。松也・團十郎が出て尾上眞秀の初舞台となれば超満員と思ったのだが。まぁしかし、たまたまかもしれない。筆者が目にした評では超満員と云う記述もあった。いずれにしろ團菊祭に於いて、音羽屋の孫であり、公式的には歌舞伎界初のハーフ役者眞秀の初舞台と云うのは、振り返った時に歴史的な意味を持つかもしれない。今月の昼の部の見物衆は、歴史の証言者になる可能性があるのだ。 公式的にはと記述したのは、大正から昭和初期にかけて活躍し、「花の橘屋」と謳われた一代の二枚目役者十五世市村羽左衛門の出生に諸説あり、現在ではフランス系アメリ…