1992年にSNKから発売された『餓狼伝説』の続編。正式名称は『餓狼伝説2 新たなる闘い』。
ストリートファイターIIが連続技主体の格闘ゲームであったのに対し、本作はあえて連続技を必要としないシステムを導入。技一発ごとの威力を重視した作りをしたことで、格闘ゲームファンからは賛否を呼んだ。
2ラインシステムの確立により、ライン移動などの戦略も受け入れられ、じょじょにストリートファイターシリーズと差別化が図られていったが、最たるものは、この作品で初登場した「超必殺技」であろう。
キャラクターの体力ゲージが赤く点滅したとき、特定のコマンド入力をすることによって、通常の必殺技よりも威力のある「超必殺技」を出すことが出来るシステムは、その後の格闘ゲームに多大な影響を与え、今では最早常識と言っても良いくらい、格闘ゲーム業界に浸透した。
当時、超必殺技のコマンド入力は非常に難しく、これが出せただけでちょっとした街のヒーローであった。
また、前作に比べてキャラクターも大量に増加。7人の新キャラクターが登場し、選択できるキャラクターも8人に増えた。
中でも特筆すべき点は、その後の格闘ゲーム界における「巨乳乳揺れ女性格闘家」の先駆けとも言うべき「不知火舞」が登場したことだろう。勝利ポーズの「にっぽんいちぃ〜」の際に、バストがプルルンと揺れる演出に赤面した学生も多かったのではないだろうか*1。
当初目立たない作品であったが、こうした隠れたシステムが話題を呼び、他社格ゲー業界、ならびにSNKの躍進に大きく影響した作品と言えよう。
また、後年には大張正己によってアニメ化もされた。
続編に『餓狼伝説スペシャル』がある。
*1:今でこそ、当たり前の演出。いや、それが無くては物足りないユーザーが多いくらいのものだが。