前回に引き続いて「除名」と言うことについて考えてみたいとおもいます。 親鸞会では、「除名」が一番重い処分とされていますが、これは親鸞会に限ったことではありません。 真宗大谷派の僧侶高木顕明は、1910年「除籍(僧籍削除)」の処分を付されました。 その後、高木は戦時中の大逆事件により、幸徳秋水らとともに死刑判決を受け無期懲役となり獄死しました。 大逆事件とは、天皇の暗殺を企てたという「思想の弾圧」の理由によって、24名が死刑(翌日、内12名は無期懲役)とされた事件です。 和歌山県新宮市にある「浄泉寺」の住職であった高木顕明は、多くの被差別部落に住む人々と出遇い、差別問題に取り組み、非戦・平和を訴…