導入となる一章は、「アイオワの青い空の下で<自分たちの言葉>で書く人々」と題し、著者がアメリカのアイオワ大学が主催するIWP(International Writing Program)に参加した2003年初秋の経験が描かれます。 ※アイオワ大学は、全米で初めて1936年に創作学科が設立された大学で、IWPが始まったのは1967年。世界中の名だたる作家がキャンパスに集まり、学生同士のように交流しつつ、創作活動を続けるプログラムだという。 IWPに参加した作家は、多くの場合、「英語」で意思疎通し、文学や歴史、政治について語り合います。 しかし、作家たちが自室で書く作品は違います。スペイン語や中国…