第七章 英語教育と日本語教育 最終章で著者は、「英語教育と国語教育」について大胆な提言をします。 まだ、道を選び直すことはできるけれど、それが叶わなければ、私たちは日本語が亡びゆく過程を正視するしかないと。希望と諦念の間に横たわる闇、苦い味わいを残して稿を閉じます。 著者の述べる大胆な提言とは、以下の2点です。 1)英語教育においては、平等主義を捨て、格差教育をする 2)日本語教育においては、すべての人の日本語力向上を目指すこと 要は、「英語の世紀」になった今、日本が必要とするのは、優れた英語で「意味のある発言ができる」英語エリートであって、すべての日本人が日常会話程度の英語が使えるようになる…