広島を訪れたきっかけは『オッペンハイマー』だった。クリストファー・ノーランの新作映画がようやく日本でも公開されるということで、今年に入ってから、原作も含めていくらかの本を読んだ。ノーランファンとしてのオタク的精神と、科学と倫理についての象徴的出来事に対する興味からである。 オッペンハイマー 上 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇 作者:カイ・バード,マーティン・シャーウィン PHP研究所 Amazon ロバート・オッペンハイマー ――愚者としての科学者 (ちくま学芸文庫) 作者:藤永茂 筑摩書房 Amazon 私は世界の破壊者となった 原子爆弾の開発と投下 作者:ジョナサン・フェッター-ヴォ…