あらすじ・概要 「葬式仏教」と言われ、儀礼的な葬式や法事の運営に終始している日本仏教。著者はそんな仏教に不満を感じ、寺に人を呼んだり、ボランティア活動に参加したりして新しい仏教の形を模索する。仏教を支えていたイエ制度が崩壊する中で、今の仏教が人々にできることとは。 儀礼的な寺から開かれた寺へ 宗教関連の本を内部の人が出すとむやみやたらに褒めがちで、これは批判が面白そうだったので読んでみました。実際、興味深い内容でした。 「仏の心」といいつつ、僧侶自身が仏の道を体現できているのか? というのは現代仏教の大きな問題です。寺が世襲で運営され、檀家制度で権力に都合のいいシステムになってしまった寺は、本…