高等教育を受けていながら、経済的に不自由が無いため会社員などになって働かないもののこと。
主に明治時代から昭和初期の近代戦前期にかけて、一流の大学を卒業したにも関わらず、自由気ままに定職につかず暮らすものに対して使われた。夏目漱石の造語であり、作中にしばしば用いられている。
それから (新潮文庫)
こころ (集英社文庫)
欲しがらない生き方 -高等遊民のすすめ- (角川oneテーマ21 B 121)
ついに地獄の盆休みが来る。親戚巡りをしたり、墓参りをしたり忙しいので、しばらくブログを更新できない。個人的には数学の研究があまりできなくなるので、そこが嫌だ。また、盆休みになると、態度の悪い親子ずれ(子持ち様とかヒリとか汁とか呼ばれる人々)が各所に跋扈するので、そこも不快である。最近の親は、子供が他人に迷惑をかけても全く注意しないからな。 子供にきちんと躾をしないと、成長してから寿司屋で醤油容器をなめたりするようなのにしかならないと思うのだが。一応、私はニートではあるが、数学の研究をしたり論文を書いたりして高等遊民のような生活をしているため、人類の文化に貢献しているわけだが、子供を甘やかして育…
何度か書いてみた日記タイトルなんですが今45歳でこれからあと何年生きるかわかりませんが私が目指す未来像、将来像について考えてみました。人生も中盤を過ぎると未来像なんてぶっちゃけ無いんですよ、特に独身小梨だと。だからこれからも自分の好きなように生きていきたいなと思ってはいます。 今この日記をアニメこち亀のOP「葛飾ラプソディー」を聞きながら書いてるんですがこの歌詞みたいな人生観っていいなと私は思ってます。焼き鳥頬張りビール飲んで一日を終えるってのが良いですね。毎日こういう人生を送って最後を迎えられたらそれでいいのかなと。今エンディングノート書いても特に今後変更も無いのでラストを今のうちに決めてし…
村上さんのところ、を読了した。電子書籍だと8冊分のボリュームがあるそうだが、書籍版だとその1/8. しかしながらなかなか読み応えがあった。 走って、体力をつけて、小説を書く。翻訳をする。 TVやSNS等は基本見ない。音楽は聞かれる。新聞も読まれない。 とにかく体力つくりを意識されている。 小説はとりあえずは最後まで書ききって、その後何度も何度も推敲を重ねられる。推敲が好き、とおっしゃる。 ご自身の資産の状況は、たぶん敢えてだろうが、把握されておらず、機嫌よくビールが飲めておいしいものが食べられればいい、というスタンスであるようだ。 人がヒミツにしたいことは尊重し、ヒミツを語れ、とはおっしゃらな…
2021年3月8日。 週が始まる月曜日。 午前4時に目を覚ます。お世話になっている「ホテル 太子」には、和式便所しかない。そのこと自体は問題ではない。 昭和の御世を生きてきた僕にとっては、いまだにウォシュレットは過剰なアスサービスであるし、洋式便所に座して用を足すことがノーマルだとも思っていない。 起床して、太ももの裏の痛みを確認するが、「なんとかイケそう」。洗顔し、西成水を水筒に補給し、便意はなかったが念のため和式便器にまたがる。 ピリッ とした痛みが走る。 ダメだ。しゃがむと猛烈に痛い。 明らかに調子こいて、この土日にウーバーイーツで自転車を漕ぎまくった為である。しっかり休養を取っておけば…
41才の春 天才バカボン 賛成の反対(つまり反対語、対義語)は反対でしかない それが「反対の賛成」だと、「賛成しているんだろうか?それとも反対しているんだろうか?」 生まれた時は天才児だったが、アクシデントが元でバカになった バカでも元は天才だから、ただのバカじゃない 世間の常識、人間の常識を知り尽くしているから、非常識もしたくなるというもの …バカボンのパパって、奥が深く、哲学的ちゃうかね あとさ、「パパは無職でないといけない」としているため、原作、アニメ共に基本的には無職ということになっているが 単発で様々な職に就く描写がある他、TV局側の意向でアニメ第1作では植木屋とされた パパは、どっ…
ノートPC💻のWindowsUpdateに何時間掛かるねん! ま、その間に、🗾特大にして永遠の未解決確定ミステリーの一部でも解明する作業に取り組んでいたは置き アタシゃ、基本、午前中にTablet(たまに、スマホ)で、前日のニュース記事や新着YouTubeのチェックするが その中から1つ、昨日記事に付けた「#見えているけど見えてない 」を示すモノを挙げる
ネオ高等遊民さんの『一度読んだら忘れない哲学史入門』が刊行され、同時に NHK出版からも『哲学史入門』Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが刊行された。 2024年は間違いなく哲学史イヤーになっているだろう。 そんな『哲学史入門』だが私も通読したので感想を述べたいと思う。 哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで (NHK出版新書) 作者:千葉 雅也,納富 信留,山内 志朗,伊藤 博明,斎藤 哲也 NHK出版 Amazon 哲学史入門Ⅲ 現象学・分析哲学から現代思想まで (NHK出版新書) 作者:谷 徹,飯田 隆,清家 竜介,宮﨑 裕助 NHK出版 Amazon 哲学史入門Ⅱ デカルトからカント、ヘーゲルまで (N…
どーにか起き上がってみたら 体力がなくて1日6時間、週2〜3しか働けないのですが、どうしたら理解してもらえますか? #ADHD【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】早稲田メンタルクリニック【こころ切り抜きCh】精神科医 益田裕介- YouTube
実は初めて読んだ。しかし、取り止めのない話だなあー。 華族や金持は、今でも豆腐屋じゃないか。豆腐屋は大概ほりものがある。 熊本には、ビールでない恵比寿があるとな。 なんだか、つげ義春の旅ものみたいだ。そーいや、若い頃に阿蘇に登って道に迷い、噴煙を浴びたことを思い出した。 3つの田舎の中学と不適応で東京に戻って文学者にならんとする白井は漱石の分身。樽ビール=生ビールなのか。高柳も中野もこれが高等遊民というものか。妙花園は大崎の南にあった植物園らしい。奄美大島の紬と秩父の絹のオモテとウラ。地理学教授法の原稿なる代物で糊口をしのぐ。趣味は生活の全体に渉る社会の根本要素なのだそーな。もう写真は芸術にな…
私は私が大嫌いで、大好き監督・脚本:山中瑶子 撮影:米倉伸 編集:長瀬万里 美術:小林蘭 装飾:前田陽 スタイリスト:高山エリ 助監督:平波亘 音楽:渡邊琢磨 昭和のおばちゃんなので、正直「わかる!」とは思わなかった。でもおもしろかった。「听不懂」で〆る映画なのでそれで良いのだと思う。まずは、あるようなないようなストーリーをその躍動する肉体で成立させてしまう河合優実の力よ!生命感が炸裂していた。カナは表面上は無気力に暮らしているように見えるが、中身は怒りやエネルギーがパンパンに詰まっている。その魅力がスクリーンからビリビリ伝わってきた。展開は『わたしは最悪。』に近いのだが、20代の女性監督が放…
嘔吐を読みました。 本の概要や感想などを自分の備忘録として書きました。 嘔吐に興味がある人の参考になれば幸いです。 目次 動機 本の概要 感想 動機 私は自由な生き方にあこがれており、自由になった後の態度の参考になりそうだと思いこの本を読もうと思いました。 また、そもそも名著として有名なのでいつか読もうと思っていました。 個人的おすすめ度:★☆☆ 本の概要 サルトルが1938年に出版した小説。主人公の苦悩(嘔吐感)が日記形式で綴られている。 「嘔吐」は、1931年に哲学と文学が偶然一体となった「偶然性の理論」として取り掛かり、「偶然性にかんする弁駁󠄀書」→「メランコリア」→(「アントワーヌ・ロ…
東京裏返し 社会学的街歩きガイド (集英社新書) 作者:吉見 俊哉 集英社 Amazon 人にもらって読了。 インテリ風「ボクの考えた最強の街づくり」的いけ好かなさは正直ある。歴史だの文化だのを踏まえた云々なんて、所詮は高等遊民の戯言だろと。防災や経済やら相続に伴う格差固定やら、そういった話は全然ないしね。 まあでも全面的にファスト風土化したら、それはそれで庶民も「そんな街は味気ない」と感じるのも事実だろうし、明らかにそりゃ大事業だろってもんじゃなくて、歴史を踏まえて比較的やりやすそうな提言は考えても良いんじゃくらいには感じた。 近場で本書に紹介されている行ったことないスポットに、今度散歩で行…
週替りで、TwitterスペースとDiscordサーバで月曜20:30からオンライン読書会を開いています。九月末までの予定は、以下の通りとなっています。 8/26 千葉雅也『現代思想入門』第六章(スペース) 9/2 宮本輝『満月の道』第五章(Discordサーバ) 9/9 千葉雅也『現代思想入門』第七章(スペース) 9/16 宮本輝『満月の道』第六章(Discordサーバ) 9/23 千葉雅也『現代思想入門』付録(スペース) 9/30 宮本輝『満月の道』第七章(Discordサーバ) * * * つまりは、九月中に二種のテキストが読了できる予定となっているということになります。宮本輝『満月の道…
今年の初夏のころ、転職活動中で時間に暇があったことから夏目漱石の小説を全部読んでみようということにした。 学生時代、『猫』や『三四郎』『こころ』などは読んでいたがあまり話題にあがらない作品については手を付けていなかった。最終的に、短編を除く大体の小説作品に目を通すことができた。こうして夏目漱石の創作活動の行程を一通りは捉えられたような気になった。 今回はそんな中であまり話題に上らないような気がする『行人』という作品について書いてみたいと思う。 あらすじ 粗筋は正直そんなに大事じゃないし、今回話したい事でもない。 ともかくもこの小説は4つの章に分かれている。 <友達> 長野二郎という青年の視点か…
さて今回の失敗作は確か春先に書いた。 これは思いつきで上げる。字数稼ぎで甚だ慣例冗漫に見える。需要と言えば俺に憧れているやつは喜ぶだろう。しかし俺はそういえば人に好かれることが嫌いだった。 そうだそうだ、俺は人に好かれたくなかったっけ。これを上げようというときにそれだけでも心づくことがあったは既に僥倖である。いやもう説明は要らん。てか俺はこの土曜の昼間にちと出掛ける予定でいた。漸く少し遑と心の余裕が出来たところであった。もう書いていられん。それでは行ってみよう。 起 上 店長が帰って来ると其鏡面を映し出した出入りの口は小豆の暗く湿った軟体徹宵悉く透明には非ざるを決め込んで居た。一二軒を隔てた先…
406.『虞美人草』(2)――連載目次第10章~第15章 第10章 仲の好い兄妹10ノ1回 藤尾母と宗近父 大人の会話謎の女は宗近家へ乗り込んで来る~人間の誠は下げる頭の時間と正比例するか反比例するか~謎の女はマクベスの妖婆か~宗近和尚は講釈好き~甲野家の浅葱桜を褒める10ノ2回 謎の女は攻撃上手謎の女は自分の思う事を他に云わせる~欽吾は病弱の変人で家督は藤尾に譲ると言うが~家から追い出すわけににも行かず~結婚を勧めたいが宗近和尚からそれとなく話を…10ノ3回 宗近和尚の本心糸子は22歳~宗近父の希望は一と藤尾の結婚~謎の女の希望は藤尾に婿を迎えること~甲野の父さえ生きていれば~謎の女の涙に作…
山田邦和先生*1曰く、どうすればいいんだろ・・・😖😖😭😭。東大法学部卒業の歴史系作家:「インカ帝国はポルトガル人が建国した。マチュピチュもポルトガル人が造った。これが真実の歴史だ」 pic.twitter.com/Z4zNWWN3MD— 山田邦和 (@fzk06736) 2024年8月17日 山田氏がスクショを撮っている、「インカ帝国」は「ポルトガル人」が建国し、「マチュピチュ」は「ポルトガル人」によって建てられたというツィートは既に削除されているようだ。 この「羅音治人」という人、そのTwitterアカウントのプロフィールによれば、 1958年生まれ。東京大学法学部卒業。歴史系作家。新出版社…
さりながら諸君よ、感じやすく、子供のごとく純粋で、おれのように誠実な心の持ち主である諸君よ、いうまでもなく諸君のためなのだ。 ーーE・T・A・ホフマン、石丸静雄・訳『牡猫ムルの人生観』 www.youtube.com 死んだ母親たち、使えない父親たち、外されたネコ。 なぜネコに頼むのか、という疑問がある。 アニメ映画『化け猫あんずちゃん』の話だ。 片田舎に建つ草成寺にすみつく化け猫・あんずちゃんは、寺の和尚さんから彼の孫である小学生、かりんちゃんの世話を頼まれる。かりんちゃんの父は、声が青木崇高*1であることからも察されるようにまあだらしない父親で、借金取りから逃げまわるあいだ、娘を父である和…
子供の頃に山梨の塩山というところによく行っていました。中央線は高尾から山の中を走りそれが途切れるのが塩山の手前の勝沼で、水田は皆無ではありませんがわずかで、勝沼はいまは勝沼ぶどう郷というのですが、お察しの通りそこは一面のブドウ畑です。日本の美称としての豊葦原瑞穂の国という言葉を知ったのは高校生の頃で、稲作に縁遠いのでその美称に違和感を感じていました。ここ数年、網野善彦という山梨出身の歴史学者の著作を読んでいて、伏流水のように流れているのは稲作以外の漁業や商業を含めた視点からの稲作中心史観批判で妙に納得することが多くしかし没後20年を経過し手に入りにくい本もあり、なので網野さんの著作は見つけ次第…