以前に生田川の付け替えの話を書いた。外国人居留地の東の境界であった旧生田川のたび重なる氾濫に、居留地に住む外国人から堤防の改修をしつこく要求され、改修工事より付け替え工事に踏み切ったという話。氾濫する天井川が付け替えられて、東の境界はひとまず一件落着。では、外国人居留地の西の境界は? というと、それは「鯉川」だった。 鯉川は氾濫するような大きな河川ではなかったが、生活排水のため悪臭がひどかったらしい。居留地に住む外国人から「臭くてたまらん、何とかしてくれ」とクレームが絶えなかったと。そこで、明治7年に暗渠化となった。 ということで、今回は暗渠化された「鯉川」を辿ってみようと思う。 (国土地理院…