毒鳥である鴆(ちん)をご存じでしょうか? 『史記』や『韓非子』をはじめ中国の要人暗殺に使用された毒として印象的な存在が毒鳥でが鴆です。 『和漢三才図絵』によれば鷲の様に大きい体に、銅色のくちばし、そして有毒の羽毛は緑色であったそうです。鳥自体が毒をつくるのではなく、鴆が食べている毒蛇の毒が体内に蓄積されていると説明があります。 この鴆は長年、伝説上の生き物とされていました。 なぜなら世界中を見渡してみても有毒の鳥は確認されていなかったらからです。そのため鴆というのは竜や麒麟と同じように想像上の生物であると長年考えられていました。 ところが1990年ニュージニアに生息するモズの仲間でピトフーイと…