「ひみつきち、って ここ?」 と、いりすが ききます。 ‘ ものおきごや みたい ’ と、りす の ぬいぐるみ。 ‘ っていうかぁ ’ ‘ ものおきごや じゃない? ’ と、きれいな声の小鳥が言います。 はにー が、こほんっ と咳払いをひとつして。 そこは大きめの空間に、棚や道具類に植木鉢、大きなテーブルと幾つか椅子が置かれていて、すぐ隣に扉を通じて本格的な物置部屋がついている、高さや広さがあるけれど、確かに ‘ 小屋 ’ です。 ふいに、ほがらかな声が響きます。 「あら、いいじゃない、ここ。」 「にゃにゃ- の ひみつきち だわ。すてきね。」 パリスおばさまの明るい声は、すでに屋内の高い台の…