豊前小倉細川家の家臣。宇佐郡の御郡奉行をつとめた上田忠左衛門の弟。当主細川忠利によって召し抱えられた。細川家中では葡萄酒やアヘンの製造を担う一方で、医師としての役割も期待されていた。 細川忠利のリクルート 南蛮の技術 下村已安の治療 平戸の上田忠左衛門弟 参考文献 細川忠利のリクルート 細川家で編纂された「先祖附」という史料によると、上田太郎右衛門は寛永三年(1626)に当主細川忠利に新知300石を拝領して、御小姓組に召し加えられたという。 寛永三年(1626)閏四月二十八日付の「奉書」(殿様の命令を伝える文書)にも太郎右衛門が召し抱えられた経緯が記されている。これによると、新規の奉公人の召し…