元禄8年5月29日。正午、平右から手紙が来る。久兵衛・源右衛門の逼塞が許される。もっとも両人は長髪で参上し、帰ってから月額を剃る。また礼のため六郎左・平右へ出かける。松井十兵衛は永らく屋敷を拝領せず、組屋敷を借りていた。いつまでもこれでは金を惜しんでいるようなので借家を出ると言い出すので、文左衛門たちはあたふたとする。