元禄10年4月15日。八事山遍照院興正律寺で大日像が開帳される。この日から明日まで。餅と銭がまかれる。大公(光友)の命令で、金で鋳る。長さは1丈2尺(1丈は約3メートル、1尺は約30センチ)。冶工らはしっかり働かなかったので春を越え、やっと完成する。御供組八尾四郎左衛門が命を賜わり、初めからここに住んで監督をする。