元禄13年12月24日。丑半(午前3時)、杉村久国寺側の農家1軒が焼失する。文左衛門も杉村まで出かけようとしたが、すぐにおさまったので引き返す。中村又蔵百姓理右衛門の家で、申年9月17日に火を出していた。この時、盗人が関加兵衛の庭の釜の上を切り抜き、米を盗もうとしていた。しかし、火事を聞きつけた家の者が起き出したので逃げ去った。庭に置いた梯子が見当たらなかったので調べると、中門の塀にかけてあるのを見つけ、盗人が入ったのを知る。釜の上の切り抜きも見つけ出す。