元禄15年7月14日。大須で十三郎の狂言が行われる。他にも輪ぬけ(輪くぐり)は身軽で敏捷であった。演じたのは浮舟大之進、同小之進。また櫃(ひつ)に入って抜ける技もあった。各が3つ演じる。御目見3人が三浦九太夫のところへ出かける。そして子と知り合いなので会いたいと言うが、留守であった。それなら九太夫に会いたいと言うが、九太夫は番に出ていた。それなら九太内儀に会いたいと言うと、会ってもいいが夫は留守なので用があるのなら言ってほしいと言った。すると100文欲しいと言うので、たやすいことと100文を渡した。3人は100文を受け取り、仲間伝左衛門のところへ行って酒を飲み、踊って大騒ぎをした。足軽がこれを…