宝永4年8月15日。未(午後1時)過ぎから文左衛門は政右・市兵と月見のため味鋺へ向かう。その途中で安栄寺で酒や食べものを頂く。味鋺では鮠を釣り、汁を煮て茶を飲み、酒や肴で大いに楽しむ。亥(午後9時)過ぎに帰宅する。金左衛門は前職の時かなりの借金があった。この度上ケ松の収支を調べると金1416両3分13匁不足していた。このため山崎源兵衛のところからこのことを問い詰めるが、金左衛門は留守だとかいろいろごまかし調べがすすまなかった。このため源兵衛のところからこの金額を書いて金左衛門の一家に遣わした。金左衛門は細井義平の聟で、義平の子竜崎伝七のところに入聟となっていた。源兵衛はこの者と五十人目付と時の…