正徳4年6月29日。この日明け方寅(午前3時)過ぎ、桜の町通り建部春之進向かいの町屋2軒が焼失する。さし(指)物屋であった。椽の下にこつぱ(木端)があり、これに火が燃え移る。御作事方とび(鳶)の者2人が過ちを犯した。建中寺へ御暇、時服3つを柳の間で御老中が仰せ渡される。2月10日稲荷へ御太刀・御馬代金1枚、山王天神へ銀3枚ずつ、御名代は小笠原半平が勤める。