正徳4年8月15日。彼岸に入り、大須で十三郎の狂言が行われる。この日瑞祥院(徳川吉通正室)様のお迎えのため、御馬廻衆が名古屋を出発する。近頃、広井八幡安井上野の兄弟の控町屋に住んでいた木引が、借家を追い立てられたことに我慢できず、この日の明け方に自分の世帯道具などを八幡の敷地に捨て置き、もかり(もがり、柵?)の材料にした。祭前のことでもあり早速役所に届けがあった。その後この木引は親類に預けられる。