正徳5年2月12日。6日夜は雨が激しかったが、遠山所左足軽の男の子11才を見かけなくなる。翌日もいなかったので所左へ知らせる。父は川並に番に行っていたが、所左から呼び返す。9日の朝、建中寺の北にきょろりと立っていたのを連れ帰る。呆けたようになっていたが、晩あたりから正気に戻る。子細をついには思い出さなかったと云々。6日夜の大雨でも着る物は少しも濡れていなかったと。その夜、本重町あたりでも9才ばかりの子がいなくなる。翌7日の晩、堀川端で見つけ、連れ帰る。古渡あたりでもその夜小さな子がいなくなり、翌日連れ帰ると云々。