小さな設備からでも電波は飛んでくれる。 自分で作った機器で交信できたときの喜びはこの上もない。電波が自然現象の中でさまざまな影響を受けながら届くのは知っている。人の力の及ばないたくさんの要因で、遠くまで届くこともあれば、ほとんど飛んでくれないこともある。どれだけ工面して無線機器を準備しても、自然に力には抗えない。だからこそ、幸運が訪れて、思った以上に電波が飛んでくれたときは嬉しい。 今回はシンプルなMLAを作った。3mmφのアルミワイヤー、2.1mほどをループにしてギボシ端子を活用しキャパシタと接続したものだ。給電には55cm長の銅線をBNCコネクタに直接接続した小ループを用いた。さらにアクリ…