ドア・イン・ザ・フェイスとは、社会心理学で一般的に研究されている承諾を得る手法の一つです。訪問してきた説得者の顔めがけて玄関のドアを閉めるといった比喩のように、説得者は、回答者が断る可能性が最も高い大きな要求を1番目に行うことによって、2番目の要求を回答者に従わせるように説得するものです。 このテクニックが有効な理由は、以下の2つが挙げられます。 返報性の原理人は、誰かから何かしてもらうと、お返しをしてあげたいという気持ちになります。ドア・イン・ザ・フェイスでは、最初に大きな要求をすることで、相手に「この人に何かしてあげたい」という気持ちを引き出し、その後の小さめの要求も受け入れてもらいやすく…