トヨタ自動車が開発していた直列6気筒エンジンの型式。LASREα、BEAMSという二つ名がある模様。
日産のRB26DETTと並んで国内最強、世界最強と謳われるエンジンの1つ。
RB26DETTが高回転型エンジンなのに対し、こちらは低中回転型エンジン。
基本的には非VVT-iの前期型とVVT-i採用の後期型で仕様が分かれる。細かい点で言うと、電子制御スロットルが一弁式に変更されたり(前期型はサブスロットルのみ)、セミダイレクトイグニッションになったり(前期型はダイレクトイグニッション)と、前期と後期では本当に必要な機能を加え、さらにコストダウンするといった切り詰めも見られた。
同じようにチューニングベースとしては申し分ない性能を有するが生まれた経緯やメーカーの方針などの違いによりその特性は明らかに別物と考えてよい。
レースシーンで頻繁に使用され、名実ともに有名なRB26DETTとは違い、2JZ-GTEはレースシーンにおいては3S型エンジンに取って代わられているという現状を見てもらえればわかるだろう。
本項ではシーケンシャルツインターボ仕様のGTE型を取り上げているが、自然吸気の2JZ-GE型、自然吸気の改良版である2JZ-FEや2JZ-FSEなどが存在する。
また2500cc版の1JZ型というエンジンも存在し、この2JZ型は1JZ型を元に開発された。
このエンジンが採用された車種はアリストとJZA80スープラの2車種に留まる。
(NAエンジンであればJZZ30ソアラやクラウンアスリートなどにも採用されていたがGTE型はこれだけ)
ちなみに、燃費が悪くなる傾向にあるターボ搭載型エンジンではあるが、この2JZ系エンジンはNAの方が燃費が悪いという珍しい?エンジンでもある。