自衛隊の現用アサルトライフル。豊和工業製。
西側諸国で主流となった5.56mmNATO弾に仕様を合わせる為、そして今まで使用されていた64式小銃の交代用として開発された。マガジンはM16の物が利用できる。部品点数が多いことが運用上のデメリットとなっている。89式1挺でM16が8挺は買えてしまうほど納入価格が高い。匍匐前進の際に銃を右手に持ち左側を地面に擦るため、安全装置のセレクターが銃の右側に配置されている。この点について、片手で操作する事が出来ないという評があるが、実際は操作に問題はない。ただしイラク復興支援に派遣された部隊は左側にもセレクターが追加された89式小銃を使用した。
かつて豊和工業はアーマライト社のライセンスを受け、少数ながらAR-18というライフルの製造経験があり*1、その技術が反映されているといわれている。
2004年現在、海上保安庁特警隊SSTでも採用が確認されている。キャロム、というショップからこの89式のエアーガンのキットが発売されていた。また、2006年夏に東京マルイから電動ガンが発売。これをペイント弾用にカスタムしたものが陸上自衛隊の訓練用に納入されている。
余談だが、かのおまじないセレクター(64式小銃の「当たれ」セレクター)が継続して使われているものの3点バースト機能が追加されているため「アタ3レ」セレクターになっている。
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*1:その豊和工業製のAR-18がIRAから押収した武器の中に混じっていて、日本で騒ぎになったことがあった。