Ave Mujica

ここは奈落のはずなのに、堕ちていく。何処まで堕ちていくのかは誰にも分からない。わかっているのは、底にはまだ辿り着かないということ。 毎話感情を抉られ、ぐちゃぐちゃなまま進行していくアニメムジカ。今回の5話は、これほど辛い演出があるのだろうかと思うほどの前半パートと、動き出す迷子たちが眩しい後半パートで新たな局面へと物語が進み始めた。小休止回という人もいるだろうが、私はとても懐かしい気持ちになった。それは、ジェットコースターのような驚きを提供するために作られた4話までのアニメムジカのアニメーションではなく、キャラクターが動くことで物語が動く、人間ドラマに主軸を置いたあのBanG Dream! I…

これを書いてる時点ですでに5話まで見てしまったのだが、どんな気持ちでこれを書けばいいのか分からなくなってしまった。それくらい毎回状況が目まぐるしく変化して、前の週に想像していたことを余裕で越えてくるせいでもある。衝撃の展開だったはずの3話でどうなるんだこれ！？と思って先行上映から1ヶ月待った4話でああいうことになるとは思わないじゃん……。そういうわけで2週遅れになってしまったが3話を見ていくことにする。 2話のラスト、睦（モーティス）が演奏の途中で操り人形の糸が切れたかのように座り込んで、身動きひとつしなくなって静寂が訪れたところから3話は始まる。OPとかキービジュアルではAve Mujica…

第6のバンドメンバー、モーティスの登場により、物語は新たな局面へ。人気絶頂のAve Mujicaは表向きには安定しているが、幾つものひび割れを補修し既に満身創痍だ。 終幕は来ると予想していたが、こんなに早いとは誰も思わなかったであろう、4話。世間の感想を見るとギスギスしすぎやらホラーアニメやらこれがバンドアニメ？など散々な言われようである。しかし、バンドの解散がこんなにも序盤に来るということに、私は希望を見出だしている。ということで、今回の感想を書いていこうと思う。

タイトルの通り、ヒリついた人間関係を描く作品が好きな人に、BanG Dream! It's MyGO!!!!! / Ave Mujicaを見てほしいという話です。 具体的な作品名を挙げると、 「トラペジウム」の歪みに脳を焼かれた人 「ガールズバンドクライ」の激情に血を滾らせた人 「響け！ユーフォニアム」の苦悩に胸を締め付けられた人 などには是非とも薦めたい作品です。 これから詳しく説明します。

">おはようございます。 ">現在仕事で出張中なのですがバンドリが気になりすぎて朝から3話を視聴しました。 "> 3話 難しかったので再度見ました。 解釈がずれているかもしれませんが、そこはご容赦ください。 まず睦は3話で ・祥子が好きではないということ・自分の求めるものはバンドではなく居場所＝存在意義・本当は両親譲りの目立ちたいという欲求があり、そこに振り切れた。 この3点はほぼ確定したと言っていいと思います。まず祥子が好きではないということは、3話で何度も心のつぶやきで言っていました。ただ葛藤があるのは、バンドの中の自分の居場所を壊したくないから回想に出てきましたが燈ちゃんやそよ、リッキー…

割れた仮面は戻らない それは、終わりのはじまり。 初華の独白からはじまるこの2話は、仮面を剥がされ人間になった人形たちが、これから先どこまで転がり堕ちていくのか、そのはじまりをモーティス、若葉睦にスポットを当てこれでもかと描いていく。 前作、It's MyGO!!!!!とは全く違う雰囲気で進んでいく今作のスピード感は、一瞬でも目を離すことを許さないようだった。しかし1話と2話では明らかに違うものがあった。それは私の脈拍の速さである。2話の後半の睦は辛すぎて、視聴を止めてしまいたいほどであった。これを映画館で鑑賞していたら、私はやばかっただろう。 ということで、今回の2話の雑感と気になった点を書…

第2話が放送されるまでの間に10回くらい第1話を見たので、今1話の感想見返すともっと他に書くことがあったんじゃないかな…と多少の後悔が湧き上がってきたが、これもライブ感。『It's MyGO!!!!!』から引き続き、『Ave Mujica』も見れば見るほど味わい深くなる映像とシナリオの作り込みは健在で、やはり自分はこういう作品が好きなんだと改めて認識できる。2025年冬アニメも順番に消化しているが、個人的にはやはり『Ave Mujica』が一番面白い。 そういうわけで第2話『Extius acta probat.』の幕が開ける。意味は”結果は行為を証明する”という意味のラテン語らしい。1話のラ…