タイトルと表紙のデザインから、「まさか恋愛小説?」と思ったりして一瞬購入するのを躊躇いましたが、読んで見たら結構面白かったです。 物語は老齢になった「現在」のワトソンが、故人となったホームズの伝記を執筆しようと思い立つところから始まり、それが「過去」のホームズの知られざる恋と、公表されなかった事件の真相を明かして行く事に繋がる、と言う形で進行します。そしてその公表されなかった事件には、南ドイツはバイエル王国のルートヴィヒ2世が関係して来る事になります。私はミュンヘンに住んでいたので、ノイシュバンシュタイン城には何度も行った事がありますし、ルートヴィヒ2世というのも親しみのある名前です。なのでこ…