先月もぐもぐした新作映画の感想文です。 『コカイン・ベア』 山に落っこちてたコカイン喰ってクマさん大暴れ、みたいなお話。まあ、悪くはない。同じクマが出てくる映画としても『グリズリー』のようなバカ映画とは比較にならないレベルでよく出来ていた。とはいえ、せっかく「クマさんガンギマリ」というなんぼでもおもしろくなりそうな突飛なアイデアを取り入れた癖にそのアイデアを生かしきれておらず、結果的に凡百のホラーコメディに落ち着いてしまっているのはいかがなものか。たしかにカップルがセックスの前菜に観るモノとしては、ほんのり怖くてほんのり笑えるちょうどいい塩梅のお話だったと言ってよろしいのかもしれない。しれない…