従業員が私物の端末を企業内に持ち込んで業務に活用することを指す。Bring Your Own Device(自分のデバイスを持ち込む)の略。
私物の端末を企業内での業務に使うという動きは、米国を中心に海外で盛んになってきており、日本でも一部の企業が取り入れ始めた。
パソコンと同等の機能を備え、どこででもネットワークに接続できるスマートフォンやタブレット端末が普及してきたこと、端末の種類を問わずに利用可能なクラウド型サービスが普及してきたことが背景になっていると考えられる。
メリットとしては、従業員が自分の使い慣れた端末で、情報管理を一本化できるため、業務効率の向上に結びつくことや、企業が従業員に端末を支給せずに済むため、コスト削減につながるとされる。
一方で、デメリットとしては、企業のネットワーク/システム管理者にとって、セキュリティ上の懸念がある。
ただ、ここにきて、私物端末を企業内でも安全に、かつ利便性を失わせない形で利用可能にするツールが相次ぎ登場してきており、デメリットも軽減されつつある。
海外では「自分の危険を持ち込む(Bring Your Own Danger)」や「自分の災いを持ち込む(Bring Your Own Disaster)」などと揶揄されて表現される場合もある。
BYOD導入ガイド スマホ・タブレット徹底活用 (日経BPムック)