イーサネット
コンピュータのネットワークシステムのひとつ。
命名はエーテル(ether)とネットワークからきている。
XEROXが開発したネットワークシステムが基本と成っている。バス型のネットワークアーキテクチャ(トポロジ)を採用し、1Gbps以下で通信速度で半二重通信を行う規格ではアクセス制御用プロトコルにはCSMA/CDを、ネットワーク機器の特定にはMACアドレスを使っている。
イーサネットの構造は、非常に単純で安価に作れるアーキテクチャの為に爆発的に普及し、LAN環境の事実上の標準となった。一方で、ネットワーク帯域が混雑すると実効値が50%以下しかでないと言う欠点を持っている。この欠点はインテリジェントハブやスイッチングハブと言うハードウェアを導入することで補われている。現在販売されているハブの多くはこの種類のものである。
ハブに接続すると一見中心に機器があり放射状にケーブルが延びているので「スター型」に見えるが、実際には現在でも当初の「バス型」の論理トポロジである。
また、同軸ケーブルを使い、半二重通信(一本のケーブルで上下の通信を行う方式)を使っていた時代に開発さたCSMA/CDは非常に優れたプロトコルだが、通信が高速化したこと、ツイストペアケーブル、光ファイバーの登場、ハブの登場などにより実際には全二重通信がおこなわれ、使われないことがほとんどである。最新の10Gbpsを超える高速な規格ではCSMA/CD方式は規格自体に盛り込まれていない。