2024年に ‘FreeCAD 1.0.0’ がリリースされ、発熱体(体積発熱)の伝熱解析が Mac OS版のCalculiXソルバーでも可能になったことを前回のブログで紹介した。
以前のブログに書いたFreeCAD FEMワークベンチによる複合材料の温度シミュレーション方法の妥当性を検証するため、材料の異なる2枚の板を接合したモデルで温度シミュレーションを行い、手計算結果と比較してみた。
前々回のブログ で書いたように複合材料のFEM 解析では ’Part’ ワークベンチ で ’BooleanFragments’ とコンパウンドフィルターという作業が行った。この作業はFreeCADに表示されるメッセージやネットの情報を参考にしたものだが、今日はそのことについて書こうと思う。
今回から数回に分けて「複合材料のFEM解析に ’Part’ワークベンチでの作業がなぜ必要なのか?」について書いていこうと思う。今日はうまくいかなかった事例から。 まず、FreeCAD FEMワークベンチではオブジェクトが複数ある複合材料のようなモデルの場合、メッシュをオブジェクト毎に作成しなければならない。
前回、前々回のブログではFreeCAD FEM を使用した単一材料の温度シミュレーション方法と結果について記したが、今回は複合材料の温度シミュレーション方法について述べる。
FreeCAD FEMワークベンチの温度シミュレーションの妥当性を検証するため、前回のブログ でも報告した1枚板をモデルに簡単な温度シミュレーションを行い、手計算結果と比較してみた。
単一材料の1枚板を例に、オープンソースのCAEである FreeCAD の温度シミュレーションの手順を以下に記していく。使用した FreeCADはMac版で、バージョンは 0.20.2 である。