スクウェア・エニックス(旧スクウェア)の人気RPG「ファイナルファンタジー」シリーズの第4作。略称は「FF4」「FFIV」。
ハードがFF3までのファミコンからスーパーファミコンへと変更になり、1991年7月19日に発売された。同年10月29日には初心者向けバージョンのイージータイプも発売された。
システムとして最も大きな改良点は、戦闘におけるATB(アクティブタイムバトル)の採用である。
これにより、従来のコマンド方式とは違い、常に時間が流れることを考慮して戦略性を立てることが必要となった。
本作は、ジョブシステムなどの自由な要素の部分は極力省かれている分、ストーリー性が重視された。また、FFシリーズでは唯一、5人パーティによる戦闘が採用されている。
外伝作品となる「FINAL FANTASY IV THE AFTER -月の帰還-」が携帯電話などでリリースされている。
移植・リメイク
- プレイステーション版 (2002年3月28日)
- ワンダースワンカラー版 (1997年3月21日)
- ゲームボーイアドバンス版 (2005年12月15日発売)
- ニンテンドーDS版 (2007年12月20日発売)
- Wii バーチャルコンソール版 (2009年8月4日配信開始)
- 携帯電話版 (2009年10月5日配信開始)
- プレイステーション・ポータブル版 (2011年3月24日発売)
- iPhone・iPod touch・iPad版 (2012年12月20日配信開始)
FINAL FANTASY IV THE AFTER -月の帰還-
本編の十数年後の世界を舞台にした外伝作品で、携帯電話向けに2008年2月18日配信開始。
Wii(WiiWare)においても、「FINAL FANTASY IV THE AFTER YEARS -月の帰還-」のタイトルで2009年7月21日から配信されている。
PSP版には本編と「月の帰還」が同時収録されている。
主要開発スタッフ
ニンテンドーDS版
- エグゼクティブプロデューサー/ディレクター:時田貴司
- プロデューサー:浅野智也
- バトル監修:伊藤裕之
- イベントコンテ・チーフ:金田伊功
- ムービーディレクター:生守一行
- 開発:株式会社マトリックス
移植版・リメイク版の主な特徴・追加要素
プレイステーション版
- CGムービーの追加(オープニング・エンディングのみ)
- ダッシュ機能の追加
ゲームボーイアドバンス版
- グラフィックのブラッシュアップ
- 従来の固定キャラ以外もラスボス参戦が可能
- 隠しダンジョンの追加、パーティキャラ専用の隠し武器も登場
- モンスター図鑑、ミュージックプレイヤーの追加
- 初回出荷バージョンはバグ多数あり
ニンテンドーDS版
- 3Dグラフィックによるフルリメイク
- カメラワーク、ボイス入りによる演出の強化
- 新規エピソードの追加
- ゲームバランスの再調整、モンスターの思考ルーチンを強化
- 途中離脱するキャラクターのアビリティを継承できるデカントアビリティシステムの追加
- あらゆるアビリティを覚える新幻獣「ポーチカ」が登場
- ミニゲームを複数収録
- モンスター図鑑、ジュークボックス、イベントシアター(シーン回想)モードの追加
- 「愛のテーマ」を元に作られた主題歌「月の明り」(歌:伊田恵美)
PSP版
- 2Dの高精彩グラフィック
- 本編と「FINAL FANTASY IV THE AFTER YEARS -月の帰還-」を同時収録
- 2つの時代を繋ぐ新規シナリオを追加
- 「月の帰還」のオープニングCGムービーを制作・収録
- DS版のCGムービーを収録