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ドイツのヘヴィ・メタルバンド。ジャーマン・メタルの代表格。
1982年、カイ・ハンセン(vo.&g.)マイケル・ヴァイカート(g.)マーカス・グロスコフ(b.)インゴ・シュヴィヒテンバーグ(d.)によって結成され、1985年ミニアルバム『Helloween』でメジャーデビュー
。同年1stフルレンス・アルバム『Walls of Jericho』、86年にはシングル『Judas』を発表しているが、この時代の特徴はカイのラフなヴォーカルと攻撃的な歌詞・演奏スタイルに集約される。
87年、当時19歳の若き天才ヴォーカリスト、マイケル・キスクが加入し、傑作『Keeper of the Seven Keys part1』『〜part2』を2年連続で発表。
楽曲は非常にメロディアスかつドラマチックになり、大ヒットとなったが、持病の悪化、ソングライティングを巡るメンバー間の対立などからバンドを率いてきたカイが1989年1月1日を以って脱退した。
新たなギタリストにローランド・グラポウを加えたHelloweenは、1991年『Pink Bubbles Go Ape』、1993年『Chameleon』を発表。主にキスクの指向性の影響で、ヘヴィ・メタルの枠にとらわれないヴァラエティに富んだ楽曲群となったが、そのことが激しい批判を呼び、キスクとインゴはバンドを脱退(インゴは1995年に死去)。
1994年、新ヴォーカリストにPink Cream 69のアンディ・デリス、ドラマーにGamma Rayのウリ・カッシュを迎え、若干ハード・ロック色を交えつつ再びヘヴィ・メタル路線に戻った『Master of the Rings』を発表。
以後、1996年『The Time of the Oath』、1998年『Better Than Raw』とHelloweenらしさを追求したアルバムを発表しつづけ、特にウリの楽曲が際立った。
2000年にはモダン・ヘヴィネスに接近した異色作『The Dark Ride』を発表するが、このアルバムを不満としたヴァイカートがローランドとウリを解雇。
バンドは消滅の危機に立たされるも、2003年、ローランドの代わりにFreedom Callのサシャ・ゲルストナー、そして紆余曲折の後ステファン・シュヴァルツマンをドラマーに起用して『Rabbit Don't Come Easy』を発表。
見事復活を果たした。2005年にはドラマーを入れ替え、2枚組の『Keeper of the Seven Keys - The Legacy-』を発表。各所で賞賛に浴した。