1987年の分割民営化によって説路津されたJR貨物は、その当初から経営が非常に厳しいことが予想されていました。国鉄時代は1960年代以降に進展したモータリゼーションの波に飲み込まれるとともに、労使関係の極端な悪化を原因とするストに頻発、発駅から着駅まで何度も操車場を経由する輸送方式が時代遅れになるなどで顧客離れが激しくなり、結果として貨物輸送は赤字を生み続ける存在になっていたからでした。 1984年のダイヤ改正で貨物輸送は大規模な改革が断行され、従来の車扱輸送からコンテナ輸送へのシフト、それとともに操車場の廃止とこれらを経由する輸送方式から、発駅から着駅まで直行する拠点間輸送への転換をしたもの…