今回、MDA5抗体陽性皮膚筋炎の一部で見られる急速進行性間質性肺炎(RPILD;Rapidly progressive interstitial lung disease)と、肺線維症(IPF)の急性増悪におけるフェリチン値という一つの指標に焦点を当ててみます。 フェリチンは一般的に体内の鉄貯蔵量を示すマーカーとして知られていますが、それは同時に慢性疾患、感染症、そして特に今回の議論の中心である自己免疫疾患の活動性を示す指標ともなり得ます。特にMDA5抗体陽性皮膚筋炎に伴うRPILDにおいてフェリチン高値はhigh riskであることが知られています(Gono et al. Rheumatol…