スパイ映画と言えば、一種もう固定したジャンルとして成立しています。最近で言えばKingsman、ちょっと昔だとMission Impossible、さらには古典ともいうべき007等が挙げられます。日本では縁遠い諜報機関ですが、世界じゅうに存在しています。イギリスのみならず、米国のCIA、ロシアのKGB、イスラエルのモサドなどです。 本書はイギリスの防諜機関たるMI5出身の筆者の手による、イギリス諜報機関内で行われたスパイ探索活動記です。余りに内部情報を掲載した為か、出版当時の首相であるサッチャー氏が英国のみならず、オーストリア、ニュージーランド等で出版差し止めを要求したという曰く付きの作品です…