森先生に出会う前に私は初めての哲学書講読の授業でカントの「純粋理性批判」「実践理性批判」のドイツ語を、まるで日本語を読むように、日本語と同じスピードで訳す先生に出会いました。 服部先生と畠中先生です。私のこの時の衝撃は大きかったです。 内容的にはカントはわからないということが分かっただけでした。 畠中先生は大教室での授業の時の印象では、大海原の怒涛に対峙しても、平静そのものの釣り人の姿でしたが、数人の講読の時も同様でした。 服部知文先生は英語のロックの「人間悟性論」の演習では、 私の訳に「質問の前に君は自分の訳した日本語の意味が分かっているのか」と言われたことがあります。「寝言は寝て云え」と言…