先日、実に昨年の9月以来、ほぼ6ヶ月ぶりに観客の前で弾く機会を得られた。 フランスは今でも11月以来コンサートホールや劇場は閉じられたままで、アーティストにとって生命線でもある「人前でパフォーマンスをする」という行為自体がほぼ不可能になってしまっている。 ではなぜ先日私は人前で弾くことができたかというと、教会のミサに音楽を組み込むというミサコンサートに出させてもらえたからである。 フランスでは最初に外出禁止令が出されたころ、ミサで人が集まった際にクラスターが大量に起きてしまったこともあり、宗教関連での集会は全て禁じられた。 がしかし、最近は「集会はできるだけ控えてほしい」という言い方に収まって…