ミュンヘンは、ウィーン的な南ドイツ=カトリック圏の雰囲気が強いと思う。 ミュンヘンとウィーンが共通しているのは、華やかな祝祭性や、装飾を否定しないところだろうか。 教会、宮殿、オペラ、カフェ、劇場。 衣装、食、音楽、社交。 それらは生活の中に入れ子状になり、分け難い。 文化を生活から切り離された贅沢品としてではなく、生活に織り込んで扱っているのだ。 生活必需品も、「道具は使えたら最小限でよい」に閉じ込めてしまわない都市的な感覚があると思う。 このような文化圏では、教会ですらも精神的一辺倒な祈りの場所ではなく、光線、金、彫刻、音楽、香り、作法を含む劇場になる。 食事は栄養摂取ではなく、マナー(形…