スバルブランドを展開する富士重工業が生産・販売する乗用車の名称。
従来インプレッサのグレードであった三代目スバル・インプレッサWRX STIが、2010年に施行されたマイナーチェンジより「インプレッサ」の名を車名から外し、インプレッサとは独立した車種となった。
2007年10月24日に発売。当初は5ドアハッチバックの6MTモデルのみだったが、2010年に独立車種となった際に5ドアハッチバックに加え4ドアセダンモデルが追加(形式名は5ドア6MTがCBA-GRB、4ドア6MTがCBA-GVB)され、5ドアと4ドアそれぞれに2.5Lエンジンを搭載した5ATモデル(形式名は5ドア5ATがCBA-GRF、4ドア5ATがCBA-GVF)も合わせて追加された。
当初は「ラリーで勝つため」という名目とラリーイメージを結びつけるために5ドアハッチのみであったが、2008年シーズンを以ってスバルがWRCから撤退。
その後新たなスポーツイメージとしてサーキットが選ばれたのと、従来モデル(GC8,GDB)オーナーからの要望も多い事もあり、4ドアセダンが追加される事となった。
ベースモデルである三代目インプレッサは2011年に生産終了となったが、WRX STIはその後も生産終了となる2014年2月23日まで継続生産された。
2014年8月26日に発売。スバル・レヴォーグをベース車両とし、ボディタイプは4ドアセダンのみ。グレードは6MTを搭載する「WRX STI(形式名CBA-VAB)」と、CVTを搭載する「WRX S4(形式名DBA-VAG)」の2種類。
なおスバル・レヴォーグをベース車両として選択した事から、この代を以ってインプレッサとは完全決別する事となった。
WRX STIの搭載エンジンは先代のEJ20エンジンをレスポンスを向上させる形でそのまま引き継ぐ形となり、新たに先代に加えてアクティブトルクベクタリング機能の追加、ステアリングギア比の見直し、スロットルレスポンスの向上、及び各部における細かなアップデートなどが施された。
WRX S4は新型エンジンであるFA20DIT、リニアトロニックCVT、アイサイトVer3が搭載されている。