〈昭和の忘れもの>バイク編㉘ 【スズキ GT750】 ホンダCB750fourが火付け役となってナナハンブームが沸き起こった最中、スズキは2サイクルのピックアップを生かすべく、2サイクル・水冷3気筒・4本マフラーという特異なレイアウトを持つGT750を世に送り出した。 自身は仲間が借り受けてきたものを短時間運転しただけだったが、“ウォーターバッファロー(水牛)”と呼ばれた見た目の重厚さに対して、そのエンジン特性は俊敏で軽快だった。エンジン音も、2サイクルという先入観を払拭するほど静かで拍子抜けしたほどだ。2スト3気筒といえばカワサキ500SS(マッハⅢ)が真っ先に浮かぶ世代としては、アウトロー…