〈昭和の忘れもの〉モノ・コト編㊹ 【水飲み鳥(平和鳥・ドリンキングバード)】 昭和のある時期、よく見かけた玩具(インテリア?)である。 トレンディドラマのお洒落なマンションの部屋にはメタリックな、振り子運動を繰り返す球体や幾何学図形のポールが回転するオブジェが鎮座していたが、この「鳥」は庶民的な、長閑な時間を演出していたように思う。 検索してみると今でも手に入るようだが、そもそも調べる気になったのは、遥か昔の記憶に『死の水飲み鳥』というタイトルの探偵小説があったからだ。そんな作品は聞いたことがないと言われるのも当然だ。なぜならそれは自身が中学生の時に書いた小説、いや、友だちも少なくて暇を持て余…