はじめに PostgreSQL の設定には effective_cache_size というディスクキャッシュのサイズを指定できるパラメータがあります。このパラメータはディスクキャッシュを実際に確保するために利用されることはなく、推定目的でのみ利用されます。今回の記事では PostgreSQL がこのパラメータをどのように利用しているのか確認します。PostgreSQL 15 を対象に調査しています。 effective_cache_size の利用箇所 ソースコードから調査したところ、effective_cache_size は以下の2箇所で利用されていました。(1) インデックススキャンの…