J PKPD

J PKPD 31(6), December 2004. ようやく出た(ようやく見えるようになった?)

In general, NONMEM seems to be superior in accuracy, stability, flexibility, and speed compared to NLME but when performing graphical and statistical data analysis, NLME is preferred over NONMEM.
(...)
The comparison revealed that NLME should not be considered as a replacement for NONMEM but perhaps more as an alternative.

One hundred and forty three out of 1000 bootstrap runs, used to determine the confidence parameters of the model parameters resulted in NONMEM rounding error at three significant digits. The latter were rerun with four significant digits and only 70 of them resulted in NONMEM rounding error. As a result, the 95% confidence intervals for each parameter were calculated over 930 bootstrap runs.

今日の本

仏教は,その理論的発展において,一つの大きな疑問に逢着した.(...) あの釈迦牟尼なる聖者は,永遠不滅なる仏性の一つの現れにすぎないのではないか.そして,それが仏性の現れであるとすれば,それは応化身であり,永遠の仏性は法身と呼ばれるべきではないか.(...) しかし,ここに密教は,思い切って,釈迦仏教を否定する.仏の応化身を二義的と考えて,法身を一義的とするのである.
これは,まことに大胆な理論である.今まで法身について,大乗仏教はいろいろ思弁を弄したがそれを一つの理論的な存在,思弁的存在と考えた.その理論的存在,思弁的存在に,密教は実在性を与えるのである.

Amazon.com からのご推薦

 Amazon.com からメールが届いた.次の本を薦められた.
We recommend Introductory Statistics with R
http://www.amazon.com/o/ASIN/0387954759/ref=pe_arr_d_0387954759_1_txt
なぜなら,
Because you purchased or rated:
* Modern Applied Statistics with S
そして,
You are 4,910 times more likely to purchase this item than other customers.
だそうです.すごいですね.「リスク比」4,910 という数値もたいしたものだけれど,S の本と R の本なのだから関連はあって当たり前.感心するのは,何よりも,このような探索的解析を(基本的には)全顧客の全購入書籍に対して行ったのだろう,という事実.もちろん,この種のリサーチが有効となりうるような「専門書籍」のリストはあるのだろうけれども,そのリストを持っているという点だけでも恐るべしである.そして,association の高い書籍をきちんとリストアップできるその mining 能力.今回,その他に薦められたのは,
We recommend Guns, Germs, and Steel: The Fates of Human Societies
http://www.amazon.com/o/ASIN/0393317552/ref=pe_arr_d_0393317552_2_txt
Because you purchased or rated:
* Plagues and Peoples
You are 191 times more likely to purchase this item than other customers.
とかで,いずれもあまり面白い,すなわち,私にとって新規の組合せではなかったわけだけれども,この個別化マーケティングは末恐ろしい可能性を持っていると思う.なんといっても,背景の巨大なデータベースから,的確に関連を見出したわけですから.

雰囲気

 読売新聞朝刊のコラムで紹介されていた.「ふいんき」と発音する人が結構多くて,,,という話なのだが,そのひとつの原因として考えられるのが,「雰」という感じにあまりなじみがないだろうから,ということ.確かに言われてみれば,「雰」は「雰囲気」でしか使わない.
 雰囲気,とは元々,atmosphere の訳語で,例によって明治期の造語らしい.新潮現代国語辞典 には「妄想」(鴎外?)や白秋の「邪宗門」からの用例が載っている.漢字源によると,詩経には「雨雪雰雰 = 雨雪雰雰タリ」という例があるようだが,それ以外にはほとんど使わないのだろう.
 明鏡国語辞典 携帯版 には「もと,地球をとりまいている大気の意」という注釈がある.Atmosphere の訳,って書いてくれたほうがわかりやすい(^^;).

今日の論文

ヒントを下さい、アダム・スミスさん

 朝日新聞の掲載記事.そうか,『ドイツ・イデオロギー 新編輯版 (岩波文庫)』か,馬場先生の講義に刺激を受けて,この本を読もうと思って購入したのはもう 18 年の前のこと.今のこの版ではないのだ.

ドイツ・イデオロギー 新編輯版 (岩波文庫)

ドイツ・イデオロギー 新編輯版 (岩波文庫)