読書と音楽


 最近ますます守備範囲が狭くなってきた。とは言え、かなりとっちらかった好みで、節操は昔からないけどね(笑)
 写真は最近購入したCD。



 1,
 
 手前左から、日本が誇るまさしくロックなバンド「ブランキー・ジェット・シティー」の名作「C B Jim」(1992年)。
 「D.I.Jのピストル」そして最高傑作「悪い人たち」を含む。高品質CD。紙ジャケで再発。

 2,

 その隣の、いかにもアメリカど田舎のロックン・ローラーという感じのチープなジャケットがロバート・ジョンソンの「クローズ・パーソナル・フレンド」(1978年)。
 ブルースの神さまと同姓同名だが、こちらは弾けたポップン・ロック。でも売れなかったんだろう。レコードも早々と廃盤。待てど暮らせどCD化ならず。ようやくアメリカの好き者クラブ的なレーベルが昨年秋にリリースしてくれた。デモバージョンもあり、B級グルメ的名盤をようやくデジタルデータとして手に入れることができた。めでたしめでたし。

 3,

 その隣は言わずと知れたボズ・スキャッグスの不朽の名作「シルク・ディグリーズ」(1976年)。ブルーレイで培った技術を用いた高品質盤といううたい文句と、ボーナストラックとして3曲ライブ音源あり。LPも紙ジャケリマスター盤もあるというのに、ふらふらと購入。確かに「ロー・ダウン」なぞを聴くと、音の切れがいいとは思う。まっ、バカ耳ですから、悪しからず。

 4,

 その上が、既に鬼籍に入っているウォーレン・ジボンのデビュー作「さすらい」(1976年)。コレクターズ・エディションとして再発売。アウトテイクやデモ録音等を収めたている。当時は玄人好みで、一般受けはしなかった人だが、タイム・マガジン誌が選ぶ「70年代のベスト10作品」に入った。この人のピアノはまさにオンリーワンだったよなあ。

 5,

 細野晴臣紫式部源氏物語」(1987年)
 
 細野先生自ら、このたびリマスタリング。1987年に公開されたアニメーション映画「源氏物語」のオリジナル・サウンドトラック。YMOを散開し、アンビエント音楽をやり始めるまでの、一休み時期の作品。これを聴いていると、やはり日本人なんだなあーとホッとする。

 6,

 真ん中の「バナナのジャケット」は、ロックファンなら知らぬ者はいないであろう「ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ」(1967年)。
 ジャケットも手がけたアンディ・ウォーホールがプロデュース。紙ジャケ、デラックス・エディション仕様かつ高品質CD。2枚組で、そちらは発売当時のモノクロバージョン。今まで聴いてきた疑似ステレオ盤より、音が分厚くてびっくりした。なお疑似ステレオ盤の方ジャケ。ちゃんとバナナがシールになっています。剥がす勇気はないけど(笑)

 7,

 バナナの右下に隠れているのがジェフ・ベックの新作「 Performing This Week: Live At Ronnie Scott's」(2009年)。
 2007年ロンドンはロニー・スコッツ・ジャズ・クラブでのライブ。これは数あるライブでも出色だと思う。特に「スキャッター・ブレイン」、ビートルズのカバー「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」、そしてライブを締めくくる「ホェアー・ワー・ユー」(ギター・ショップ収録)の余韻がたまりません。

 8.
 
 青空が印象的なのがイアン・ゴム「ヴィレッジ・ボイス」(1982年)。デビュー作「サマー・ホリディー」にはかなわないが、力みがなく、安心して聴ける愛聴盤^_^; レコードがアメリカ盤で音が悪いだけに、CD化を待っておりました。
 
 9.

 YMOのライブ2作品「LONDONYMO」と「GIJONYMO 」。昨年のロンドン、ギリシャでのライブ。新作もあり、坂本教授の「ライオット・イン・ラゴス」などのほか、第一期(笑)の名作「キュー」が聴けるのがファンとしてはとてもうれしいっす。

 10,

10ccの「オリジナル・サウンド・トラック」(1975年)。20世紀を代表する珠玉の名曲「アイム・ノット・イン・ラヴ」が収められている。「人生は野菜スープ」も佳品。これはリマスターCDで持っていたが、なんせLPでも私が購入したのは、片開きジャケット。1500円廉価シリーズだったためだろうが、何と今回は、英国オリジナルと同じE式見開きジャケット!しかも最新リマスタリング&高音質盤。ということで、散財しました。まあ2500円で手に入るんだから、パチンコで負けるより、安いもんだ。

 11、

 今回の目玉がグレン・グールドの「J.S.バッハゴルトベルク変奏曲−メモリアル・エディション−(3枚組)The Complete Goldberg Variations: A State of Wonder」(完全生産限定盤)。高音質Blu-spec CD。

 グレン・グールド(1932−1982)といえば、ゴルドベルク・バリエーション。衝撃的だった1955年録音と、と他界する前の年に、奇しくも再録音した81年バージョン。そして貴重なインタビューやアウトテイクをカップリングしてある。初期デジタルで録音された1981年再録音盤がアナログ・マスターからDSDマスタリングされている。
 昨年、テレビで55年のスタジオ録音の様子を見て、えらい感動した。初めて聴いた81年録音は、55年録音のような衝撃はないが、ものすごく透明感のある演奏で、これまた感動した。平均律クラヴィーア曲集とともに、私にとってはクラシックのアンビエントとして重宝しています。

 12、

 上の方に、ちょこんと見えるのがウィザーの「ピンカートン」(1996年)。彼らのセカンドで、90年代バンドではレディオヘッドなどと並んで好きな部類。ジャケットも、タイトルも日本がらみ。いわゆる高音質をうたっているSHM-CDなのだが、最初からデジタル録音のCD発売で、96年の作品。リマスターもされていない。さて本当にいい音になるのだろうか?と購入した。もう一つしょぼい理由もあるのだけど、それは内緒。確実に音圧は増している。音質となると、よく分かりませんが^_^;


 つうことで、建国記念日に「ほとんど欧米化!」をしたw

 サッカーの応援は女房に任せて、おれは、日下公人氏と高山正之氏の対談集「日本はどれほどいい国かー何度でも言う『世界はみんな腹黒い』(PHP研究所)、「元素111の新知識」(ブルーバックス)でも読みながら、ベックの新作に浸ろう。