ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編(1)


ひぐらしのなく頃に 鬼曝し編(1)/鬼頭えん (原作:竜騎士07)


惨劇は続く。


竜騎士先生原作・鬼頭えん先生による、「ひぐらし」の外伝が完全オリジナルストーリーで漫画化。
そのコミックスが発売です。
一話目からサスペンスホラーの様相を呈していてグイグイ引きこまれました。


「雛見沢大災害」後のお話で、「ひぐらしを知らない方でも楽しめるように」原作されたそうですが、少なくとも「暇潰し編」まではプレイしておくことを推奨したいと思います。
より楽しめること請け合いなので。


興宮からとある都市に引っ越してきた公由夏美は、平凡ながら幸せな日々を送っていた。
そんなある日、「雛見沢大災害」が発生、ニュースで報道される。
そして老人を中心に「オヤシロ様の祟り」と信じる雛見沢出身者による奇行・殺人が全国的に発生。
夏美と同居する祖母も例外ではなく、奇行に走り出す…


あらすじとしてはこんな感じ。


一回目に読むときは回答編の知識などは考えずに読むことをオススメします。
新作ゆえの未知の展開と、「漫画」という直接視覚に訴える媒体による恐怖を存分に楽しめます。
心臓が締め付けられ、下腹部に良くないものが蠢いているような恐怖を味わいました。


片想いだった男子からの告白から猟奇的な惨劇という、幸せの絶頂からどん底へ叩き落される展開はまさに「ひぐらし」。
全国的な雛見沢出身者の猟奇事件による差別・奇異の目、周囲には知られていないものの自分がその差別対象者であるという事実、祖母の奇行、そして惨劇。
そういった負の要素が話が進むごとに侵蝕してきます。


二巻で完結とのことですが、それ故のテンポの良さ・展開の速さが魅力に繋がっています。


本編からの登場人物として大石と赤坂が登場するのですが、赤坂がカッコ良すぎ!

初登場シーンはシビレました。
まさに「いい男は老けませんから」。名言だ…
梨花ちゃまが気に入るのもごもっともですね。