日本の歴史は日本人が創る

ヤマト民族日本人に“我れ蘇り”を希う

☆オバマ大統領の登場目的はいったい何であったか

 米国上院軍事委員会の席上で、(不条理)軍事活動を取り仕切る制服組のトップ、M.デンプシー統合参謀本部議長が証言し、国連未承認国である”イスラーム国”殲滅計画に関わる、イラク国での陸上戦開始の可能性さえ示唆して見せたのだが、遮って来たのがホワイトハウス、何を以って其の様に慌てたのか、即ち、翌日にはオバマ大統領が急遽記者会見を開き、デンプシー発言ともなる地上戦への移行可能性を即座に否定して見せたのである。基より、二ヶ月後に迫る、改選と本選の上下両院の選挙戦や、その他の選挙戦を控えている事に因るもの、民主党に関わる票の動向を相当に意識した上での、地上戦否定の大統領アクションでは在ったのであろう。

 確かに、地上戦への移行こそ否定して見せたオバマ大統領だが、其れも道理、如何に新たにする、イスラーム国と言う敵の出現に対する潰しの戦いとは云え、十年以上にも及ぶ、アフガニスタンイラク国領域での終わり無き戦いに飽き、当該領域からの完全撤退を公約としても掲げ、撤退を推し進めながらも完璧なる撤退としては未だに成し得ず、結果は、壊滅したと思われる前権力者群(集団)の、冠を変えた新たな組織集団の台頭を許して終う事と相成ったことは、アメリカ合衆国に因る軍事力を以ってする平定化政策、即ち、テロル撲滅と称した、両国に対する膨大なる資金を投入した軍事政策そのものが、何一つとして功を奏さず、不条理、且つ、欠陥のみの多かりし、二代政権に跨る米国政策の惨敗結果ではあったろう。

 基より、オバマ政権は、アフガニスタンイラク国に於けるのっぴきならない迄に拡大した、ブッシュ前政権に始まる軍事力無差別行使と、其の非効果的政治結果をして、最短且つ最小限の軍事資源を以って為す後始末に代えるべく、捨て置かれる事に飽きた米国市民に因って已む無く選ばれ、登壇したのがオバマ大統領、勿論、権力者が変わっただけで、現状の焼野原が元の緑の生い茂るオアシスに戻るかと言えば、当然ではあるがノー、イスラエル軍に因るパレスチナ国ガザ市に対する、二、三週間に亘って為された空爆や地上軍を入れた攻撃での、二千数百名の死者と数千名の負傷者等を除く、社会的インフラ設備や住居建造物等の瓦解や破壊状況を目にすれば一目瞭然のもの、即ち、アフガニスタンイラク国での軍事(侵略)攻撃が、米軍を中心とする軍事攻撃国の参加数に於いても、其の十数倍にも及ぶ侵略軍の国家を集め、且つ、侵略攻撃期間もまた、二、三週間どころか、延々と、殺戮や破壊行為を以って為す不条理軍事活動が、十年以上にも及んで続けば説明の要無し、アフガニスタンイラク国に対して、援助金を渡すからまともに”生きるべきである”とか、”我等の条理に従ってまともに生きなければならない”等と、約3千万人のアフガニスタン国や、約3千5百万人を擁するイラク国民に向って言う方が不条理で無謀、諭しや主導にさえなるものでは無い。

 欧米諸国から見れば、極めて貧しい社会環境の中で生活をしていたアフガンやイラク市民に対し、両国はテロリスト(保護)輩出国であり、テロリストそのものの国家でもあると蔑むが如くに決め付け、其れも、勝手に決め付けては殺戮を伴う空爆を是として敢行、戦車等重火器を多用する地上戦へと軍事力を展開したアメリカ合衆国、赤子の手を捻る様な一方的戦いが、斯かる両国への侵略攻撃に於いて想定されもすれば、ブッシュをして、或いは、現職大統領のオバマをして、裏から操作していたシオニストユダヤ系大財閥資本家群にとっては、自らがメガフォンを執った自作自演のシナリオに因る軍事侵略劇に在るとは言え、”麻薬”と”石油”をせしめると言う、身震いを伴う程に欣喜雀躍する場面の連続ではあったろう。

 そうで在ったにも拘わらず、此処でもまた、終わりの見えない戦いの連続に、再びにしてシオニスト群の頭に蘇えったのが、過ぎ去りし日の、朝鮮戦争ベトナム戦争での悪夢ともなる惨敗と撤退の事実、要するに、返り討ちに遭う其の虚無感の、三度、四度にする襲い掛かりが、再びにして、不条理なる腐りし脳内に現われたのである。況してや、当該終わり無き長期化した軍事侵略は、アメリカ合衆国の巨額なる財政赤字を惹起させるもので、二代続きの政権に因る実体的意味無き散財に対する、其れこそが米国市民の目先を変えるには、策を必要とするとの帰結に至るのも道理、其の一つが、同胞として、永年にも亘って不条理のスクラムを組んで来た「リーマン Bros.」をして、バンクラプトへと追い遣り、基より、隷属国とする傘下各国にも応分の責務を果たさせはしたのだが、潰し、生贄に奉げた事でも解かる様に、破綻もさせずにあの侭に、金融に関わる詐欺ペテンを黙認し続けていれば、アフガン、イラクでのテロル軍団抹殺に因る、民主主義の回復と自力復活再興の芽はアメリカ合衆国にして無、不可能なる侵略劇には在ったもの、今頃は、アフガンやイラクとともに、無秩序著しい野蛮で卑猥なるアメリカ合衆国となり、纏まりの付かない野に放たれた人間動物群の、掴み合い/詰り合い/殺戮の場ともなっていた可能性さえ在るのである。

 Yes,We Can!なるコピーを連発標榜して、W.Houseの主席に納まったバラク.F.オバマ大統領、狂気的で愚びたる前任大統領であるブッシュの執りし政策をして、即ち、テロとの無制限一本勝負/須らくの国民は国家の前に隠し事は赦されず/色付きの肌を持つ人間は、米国では押し並べて、捜査令状を不要とし、一時拘束と収監に因る尋問を可能とする、、、etcなる、現状の引継ぎこそせざるを得なかったが、大枠に於いては、アフガン、イラクでの軍事決着に目処を付ける事を急ぎ、(侵略)戦争からは完全に手を引くとまで言明したオバマ大統領、基より、一期目四年(08〜12年)内にはイラク国から、二期目四年(12〜16年)の間には、アフガニスタン国より完全に軍事撤退をすると、表向きには公約しているオバマ大統領ではあるが、此れもまた、米国経済の上向きと、ウクライナ問題の現出で、揺らいで来ている事が見て取れるもの、大枠での動きからすれば、現職大統領のオバマも前職大統領ののブッシュと何等変わらず、下手まごすれば、トルーマンにも劣らぬ独善的で且つ自己満足型の、二流のアクターと言う事にもなるのだろうか。或いは、此の程度の混沌で国際社会を抑えている、米国政界では稀有なる大統領、と云う見方も出来ない事も無い。

 アフガンやイラク国から帰還した兵士達に、新たに付け加えられた心身疾患は残り、狂って終った精神と肉体こそ変わらずに社会復帰を妨げてもいるが、疲労だけは何処と無しに癒え、国家経済力の回復で、戦う原資も十二分に貯まりもすれば、更にはまた、殺傷能力の高い新たな武器弾薬の開発も為されていれば、実戦で試すには打って付けのチャンスとしたい所、有色人種の殺戮に向けて胸が騒ぐのは、シオニストユダヤ系大財閥資本家群にとっては、生来から受け継ぐ本性と云うもの、此処は一つ、帰還兵に再登場を願わなければシオニストユダヤ系大財閥資本家群の名が廃ろうと云うもの、況してや、欧米白色系社会も、黄色人種群とは或る種の意味で異なる、イスラム教有色系民族群の楯突き振りにはホトホト閉口し始めている所、米軍単独でのイスラーム国戦士群に対する掃討作戦と称した、シリア国内への軍事攻撃も半ば許容されるもので、且つ、チェチェン問題を依然として抱えるロシアも口出しも出来ないだろうと読むのもまた、当然の成り行きではあるのだろう。

 要するに、諸々の戦争や不条理を収束させるとして登場したオバマ 大統領では在ったが、何の事は無い、新たな侵略戦争を始める為の暫定期間を担う大統領では在ったと云う事にはなる。