J事務局も精神的に強くあれ。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/05/25/10.html

●横浜がJリーグ事務局長に意見書
横浜の中村勝則チーム取締役が24日、Jリーグに意見書を提出した。アジアチャンピオンズリーグで横浜、磐田がともに1次リーグ敗退したことを受け、Jリーグの佐々木一樹事務局長が「Jリーグのクラブはまだ精神的に弱い」と発言したと一部で報じられ、岡田武史監督はじめ横浜側が反発していた。

意見書は発言の真意を問いただす内容だったが、佐々木事務局長が不在のため熊地洋二常務理事が対応。「発言は横浜を名指ししたものでなくリーグ全体を指すもの」と説明し理解を求めた。

社長まで公式HPで不満を表明しているこの発言問題、ついに意見書の提出へ。ところが当事者の事務局長が不在って。信念を持ち、云いたいことがあれば(一理はあるよ、とうてい二里はないが)堂々と対応すれば良いじゃないか。J事務局も「精神的に強く」あれ。発言云々よりも、今後のACLへの対応など課題は確かにあるのだから、話すことなどいくらでもあるだろうに。

A代表召集を磐田の西が辞退、追加召集なし。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20040524-00000046-kyodo_sp-spo.html

●西が英国遠征取りやめ サッカー日本代表
日本サッカー協会は24日、MF西紀寛(磐田)が25日に出発する日本代表の英国遠征参加を取りやめたと発表した。新たに招集する選手はいない。
右ひざの状態がよくないためで、ワールドカップ(W杯)アジア1次予選のインド戦(6月9日・埼玉)については、回復状況を見て判断する。  

幻の右サイド要員は今回も幻に。幻のままで良いとも思われ。追加召集もなし、とのこと。浦和の山田は「高熱を発した翌日の、ふがいない90分間のプレー」で切られてしまったのか。無断外出組から復帰者もいるのにね。ただ、復帰しなくても結構だ、というサポもおられると思う。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20040522-00000000-spnavi_ot-spo.html

●久保 イングランド遠征辞退か
日本代表FW久保竜彦(27)=横浜M=が、右ひざ痛が完治しないため25日に出発する同代表のイングランド遠征を辞退する可能性が出てきた。

横浜Mの岡田監督は21日の練習後、「久保は完全に回復していない。次(23日・名古屋戦)は使わないと思う」と厳しい現状を明かした。池田フィジカルコーチも「自分のチームで満足にプレーできないで代表にどうぞという話はできない」と遠征辞退をほのめかした。

こちらの続報はまだ? 名古屋戦でやむなく起用されていましたが。フィジコの談話は「代表に参加しても迷惑をかけるだけ」とも「クラブで出られないのに代表で出されては堪らない」とも。

永田の扱いに関しての柏側の抗議くらいしか表面化はしていないけれど、J各クラブで「ジーコジャパンでの起用・コンディション軽視の可能性」が考慮されるようになってきたのだと思う。ウソ診断書とまではいかないと思うけれど「中途半端なコンディションで代表に出し、無理使いから壊されるわけにはいかない。それに無理をしてプレーしても、それで干されたように見える選手も今までにいるじゃないか」と考えて、事を荒立てずに距離を置くクラブも出てくるのでは、と思う。

中田英の起用見送りなどもしているのだし、代表側もコンディションへの留意とケア、起用方針の明確化などをもう少しアピールしないと、ただでさえ綱引きをしなければならないクラブ側とのミゾが広がるばかりなのではないだろうか。

QBシャッフル2004。ケリー・コリンズがオークランドに移籍。

二度目の復活を信じて。

http://www.nfljapan.co.jp/nfl/raiders.html

●QBコリンズ、レイダースへ
先月ジャイアンツを解雇されたQBケリー・コリンズがレイダースと契約した。
NFL9年のキャリアのコリンズは、ジャイアンツが今年のドラフトでQBイーライ・マニングを獲得した4日後の4月28日に、チームを解雇されていた。31歳のコリンズは昨シーズン最後の3試合を負傷により欠場するまで、67試合連続でジャイアンツの先発QBを務め、2000シーズンにはジャイアンツをスーパーボウル進出へと導いた。

コリンズの加入により、レイダースの2002シーズンにリーグMVPに輝いた38歳のQBリッチ・ギャノンに対する処遇が注目される。ギャノンは2002シーズンにレイダースのスーパーボウル出場に貢献したが、昨年は肩の負傷により故障者リスト入りしてシーズンを終えると、チームも4勝12敗と低迷した。

現時点では、チームはギャノンに対してギャノンがスターターであることを伝えている模様。しかし、今シーズンの年棒が700万ドルに達するギャノンは、減棒を受け入れないと公言していることから、コリンズの契約をきっかけにレイダースがギャノンを解雇するという可能性も出てきた。

毎年恒例のQBシャッフルが始まった。次の注目ニュースはリッチ・ギャノンの去就とカート・ウォーナーの落ち着き先。あとティム・カウチもか。なにかブラウンズは移籍確実のカウチに「キャンプに来なくても良いよ」と云っているらしい。ベテラン勢はともかく、QBは10年かけて本物になるポジションなんだからもう少し長い目で見ないと駄目。これに関しては、件のケリー・コリンズに関して以前書いた96年のカロライナ・パンサーズのコラムからの抜粋を。

●ケリー・コリンズ(QB12・95年D1巡:ペン州立大)
GMポリアンが「ジム・ケリーのようなQBになる」と評して指名したエースQB。1年目は新人らしいミスが多かったが、この96年は安定したプレーと、大勝負での勝負強さを発揮した。数字でみればQBレイティング79.4と「まずまず」の成績だが、強豪SF、DAL戦での落ち着いたプレー振りは、大器の片鱗と見えた。

●それからのコリンズ・・・相次ぐトラブルの果て、遂にSB出場!
さらなる成長を期待されたコリンズだったが、その重圧に耐えられず酒に溺れ、プレーに精彩を欠いていく。また負傷退場、人種差別発言問題(真偽の程さえ確かでない)、飲酒運転など相次ぐトラブルに、さらに彼は沈んでいった。98年に放出され、NOに拾われるが満足な成績を残せるはずもなく、99年にはNYGに移籍。この当時の彼の評価は「ドランカー&トラブルメイカー」が定着していた。もう彼は過去の選手だった。

しかし、その評価が過去のものだった。プレッシャーに潰されていた若いQBは、どん底から這い上がるタフな人間に成長していた。アルコールとも決別し、プレイに打ち込む中、エースQBに昇格。かつての輝きを取り戻した彼は、00年にチームのSB出場に大きな貢献を果たした。記していて彼がまだ6年選手であることに気が付く。幾分遠回りはしたがSBにも出場できた。もう周囲の期待に潰れる事はない。彼はまだまだ成長するだろう。

余談ながら、コリンズのルーキー時95年のQBレイティングは61.9で、エースQBの中ではブービー賞でした。最下位は2年目のトレント・ディルファーで、60.1(当時TB)。このQB成績のビリとビリから2番が00年にSBで対決するのですから、QBにはつくづく経験が必要なものであると痛感させられます。

まだまだエースQBを張れる男。ただ非情の紋章を身にまとう以上、マイルハイでは土産はやれないが。